松本清張_小説日本芸譚(改題) 第六話 小堀遠州

(原題=日本芸譚)

題名 小説日本芸譚 第六話 小堀遠州
読み ショウセツニホンゲイタン ダイ06ワ コボリエンシュウ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=小説日本芸譚
(原題=日本芸譚)

●全12話
 1.
古田織部
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
運慶〔(株)文藝春秋=全集26(第一話)(1973/03/20)〕
   
運慶〔(株)光文社=青春の彷徨〕
 5.
鳥羽僧正
 6.小堀遠州
 7.写楽
 8.本阿弥光悦
(光悦)
 9.葛飾北斎
(北斎)
10.
岩佐又兵衛
11.
雪舟
12.
止利仏師
●全集(全10話)
 1.
運慶
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
雪舟
 5.
古田織部
 6.
岩佐又兵衛
 7.小堀遠州
 8.光悦
 9.
写楽
10.
止利仏師
後記
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1973/03/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「藝術新潮」
作品発表 年月日 1957年(昭和32年)6月号
コードNo 19570600-00000000
書き出し 小堀作介政一に一つの記憶がある。政一が大坂平野の陣で家康に謁したのは、元和元年五月七日であった。家康はこの日の未明、牧岡を発して道明寺の戦場を巡視し、巳の刻に此処に到着したのであった。彼は、しばしば戦場に馴れたる身なればとて武具を着けず、羽織を気軽に着けていた。気軽だったのは、戦場慣れのためばかりではない、前日に大阪城攻囲戦の落着が見えてきたからであった。後は城を落とすばかりなのだ。大和郡山方面の警備に当たっていた政一は、攻城戦に参加するため早朝に平野に来会した。折から家康は参着を知って、機嫌を伺いに大御所の前に出たのだった。家康はこれから八尾方面から来た将軍秀忠に対面するため、輿に乗るばかりのところであった。その忙しい僅かな時間の隙に、家康は政一に会ってくれた。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 9P×1000=9000
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