研究
NSG(日本清張学会)会員No001のマイケル
タンゲマンさんも英訳されているそうなので
「装飾評伝」を取り上げてみました。
実録 小説??
岸田劉生がモデルらしい。清張には「文壇」「画壇」「学閥」「考古学界」など既成の権威を
批判的に扱った小説が結構ある。 岸田劉生なら、そのものズバリ「岸田劉生晩景」がある。
清張は、小説の中でそれとなく自説を挿入したりする。
>私の小説の発想は、そんな頼りなげい思いつきからはじまることが多い。
「わたしの小説作法」で
>”私”を中心とするいわゆる”私小説”でありますが、わたしの場合はそういうやり方をしないで、
>ほとんどフィクション、いわゆる小説本来の物語性を主に生かして書いております。
「装飾評伝」も実録風を装い、「小説本来の物語性を主に生かして」書いているのだろう。
やはり
「異端の画家」名和薛治(ナワセツジ)は偽名らしい、調べたが実在していない
ところで『装飾評伝』ってなんだ!
掲示板でも書きましたが
>四文字熟語でも「装飾評伝」は無いと思います。?
>日本語としても説明のしようがありません。粉飾された伝記?
>日本人は、漢字を表意文字として視覚的に受け止めて意識してしまう(私だけかも)
>だから「装飾評伝」は「装飾評伝」でそのまま理解してしまう(理解したつもり)
|