松本清張_信玄軍記/陣火

題名 信玄軍記/陣火
読み シンゲングンキ/ジンカ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=信玄軍記
●全3話
1.「
炎風」(658)
2.「
乱旗」(659)
3.「陣火(660) 
本の題名 信玄軍記【蔵書No0220】
出版社 (株)河出書房新社
本のサイズ 文庫(河出文庫)
初版&購入版.年月日 2007/08/20●初版
価格 580+税29
発表雑誌/発表場所 信玄軍記(河出新書)
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)5月
コードNo 19560400-00000000
書き出し 信玄には、四人の男子と四人の女とがあった。総領が義信、次男龍宝、三男勝頼、四男盛信である。義信と龍宝とは正室三条氏の子、勝頼は側室諏訪氏の腹、盛信は側室油川氏の庶出である。龍宝は生まれながらにして盲人であった。末子は未だ幼なかった。それで信玄の出陣のときに今まで供していたのは、義信であったが、勝頼も十八歳になったから、いつでも陣列に参加させるところにきていた。信玄は義信も勝頼も愛していた。義信は既に数度の合戦にも参加し、その荒々しい武者振りは、味方からは賞賛され、敵方にも聞こえていた。勝頼は、まだ戦場での経験はなかったが、青竹のような成長期の若者の強靱な弾力は、やはり異母兄と同じ性格の型であった。
作品分類 小説(短編・時代) 70P×400=28000
検索キーワード 武田信玄・正室・三条氏・諏訪氏・側室・油川氏・義信・龍宝・勝頼・盛信
【帯】清張初期の歴史小説。大河ドラマ関連書
「風林火山」の旗の下、戦国の甲信に覇を競い、中原を目指した英雄の人間像を大胆に活写する