松本清張_霧の会議(下)

題名 霧の会議(下)
読み キリノカイギ_02(ゲ)
原題/改題/副題/備考 霧の会議(上)
霧の会議(下)
本の題名 霧の会議(下)【蔵書No0154】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1987/07/15●初版
価格 1300
発表雑誌/発表場所 「読売新聞」
作品発表 年月日 1984年(昭和59年)9月11日〜1986年(昭和61年)9月20日
コードNo 19840911-19860920
書き出し 十月二十八日朝九時、和子は信夫とホテルの食堂に下りた。パリ行で荷物の整理も終わっていた。食事を終わって、ロビーにまわった。二十八火付きのパリの新聞が来て置いてあった。一面トップに、《P2 の首領ルチオ・アルディ脱獄 二十七日未明ジュネーヴの拘置所から》と大きな活字が躍っていた。和子は瞬間、息を呑んだ。信夫も横から、「えっ」と、声を出した。ルチオ・アルディ。−−この名はブラックフライアーズ橋上で、ネルビ「首吊り」の現場を見下ろしながらローマから来た中央政経日報支局員の八木正八から「P2」の説明の中で聞かされ過ぎているくらいだ。P2の創設者。いまニューヨークにいるロンドーナと、ロンドンで怪死したロンバルジア銀行ネルビと両人のボス。イタリア政財界に君臨し、「影のP2帝国」をつくったといわれる男だ。
作品分類 小説(長編) 918P×630=578340(459P+459P)
検索キーワード  
【帯】華やかな国際会議の裏にひそむ謎!
”ハイテクノロジーの時代に抗して精神を武装せよ!”モンテカルロに集まった世界の文化人、国際金融にからむ頭取怪死事件と豪華な会議の接点は?目撃した二人の許されぬ恋の行方は?巨匠会心の最新長篇推理