題名 | 霧の会議(上) | |
読み | キリノカイギ_01(ジョウ) | |
原題/改題/副題/備考 | 「霧の会議(上)」 「霧の会議(下)」 |
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本の題名 | 霧の会議(上)■【蔵書No0153】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1987/07/15●初版 | |
価格 | 1300 | |
発表雑誌/発表場所 | 「読売新聞」 | |
作品発表 年月日 | 1984年(昭和59年)9月11日〜1986年(昭和61年)9月20日 | |
コードNo | 19840911-19860920 | |
書き出し | 十月も十日をすぎるとロンドンの日あしは急に短くなる。気温が下がり、婦人はカーディガンを羽おり、年寄りはコートをきた。若者は格好よさをかねて革ジャンパーを着込む。ハイド・パークのポプラ、ミルク、トリネコなどが黄色く、間にカエデやカシの赤い葉が交じった。風が吹くと上の梢から落葉がはじまる。公園の東側の鉄柵に沿う南北の大通りがパーク・クレーン、それを南へ下がったあたり、東に分かれたややせまい道がカーゾン通りでである。以前は由緒ある家が散在した静かな屋敷町だった。この地区一帯をメイフェアというが、高層建築のホテル・ヒルトンはパーク・レーンに面したほうを正面出入口に、カーゾン通りとの角地にそびえる。八木正八はヒルトンの一階に降りて正面とは反対のほうに歩いた。ここはきれいな装身具や服飾品の売場がならんでいる。突き切ると裏の出入口になった。 | |
作品分類 | 小説(長編) | 918P×630=578340(459P+459P) |
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