題名 | 熱い絹(上) | |
読み | アツイキヌ_01(ジョウ) | |
原題/改題/副題/備考 | 「熱い絹(上)」 「熱い絹(下)」 |
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本の題名 | 熱い絹(上)■【蔵書No0148】 | |
出版社 | (株)講談社 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1985/04/24●初版 | |
価格 | 1200 | |
発表雑誌/発表場所 | 「報知新聞」 | |
作品発表 年月日 | 1983年(昭和58年)8月15日〜1984年(昭和59年)12月30日 | |
コードNo | 19830815-19841230 | |
書き出し | 燃えさかった太陽がようやく西へ落ちたが、濁った靄ともつかぬ雲の中にたゆっている。梅雨が終わって暑さがはじまっていた。せまい通りを歩いているとよけいに汗ばみをおぼえる。商店街の灯も蔭になった店は点いているが、そうでない店は残りの日射しをうけた昼間であった。遠くのビルの灯も、どっちつかずの曖昧なともりかたで、こうした風景は人の心をなんとなくいらだたせる。昭和四十二年(一九六九)七月のある夕方であった。山形佐一は赤坂見附から一本西に入った商店の通りを歩いていた。どういうわけでそんな場所を歩いていたか、あとになってもよく思い出せない。もしかするとデザイナー仲間の会合の帰りだったかもしれない。あるいは、京都からきた友禅染めを扱う問屋と打ち合わせをしたあとだったかもわからない。山形佐一は現在服飾デザインにたずさわっていた。 | |
作品分類 | 小説(長編) | 750P×650=487500(382P+368P) |
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