(原題=ガラスの鍵)
題名 | 夜光の階段(上) | |
読み | ヤコウノカイダン_01(ジョウ) | |
原題/改題/副題/備考 | (原題=ガラスの鍵) 「夜光の階段(上)」 「夜光の階段(下)」 |
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本の題名 | 夜光の階段(上)■【蔵書No0111】 | |
出版社 | (株)新潮社 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1981/12/20●初版 | |
価格 | 1100 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊新潮」 | |
作品発表 年月日 | 1969年(昭和44年)5月10日号〜1970年(昭和45年)9月26日号 | |
コードNo | 19690510-19700926 | |
書き出し | 三十五歳くらいの男が九州の温泉地の旅館で朝の床から起きた−−−という平凡な日常的動作からこの話を始める必要がある。日常生活の連続の中で何ごとかが起きればそれは異常の発生になるし、何ごともなかったら(たとえその要因を持っていても顕在化しなかったら)退屈な単調さで終わってしまう。異常な事態の要因はその人に内在することもあるあるし、その人に関係なく外部に存在したものが影響を与えることもある。前の場合は、その人に予感なり期待なりがでてきているが、あとの場合はまったく不意打ちであり、偶然である。平凡な生活のなかにはこの二つのものが大なり小なりつきまとっている。床から起きて浴槽に下りて行った男は桑山信爾といって大坂地方検察庁の検事であった。だが、職掌上のことでこの九州の温泉−−−福岡県筑紫野市×町という現在名よりも、昔から武蔵温泉で知られたここに来ているのではない。曽ての上司で、世話になった福岡地検の検事正が病死した。その弔問に博多にきたついでだった。桑山信爾は胃が丈夫でない。痩せている。 | |
作品分類 | 小説(長編) | 578P×750=433500(302P+276P) |
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