松本清張_ハノイで見たこと/ハノイからの報告(改題)

(原題=松本清張の北ベトナム報告)

題名 ハノイで見たこと/ハノイからの報告
読み ハノイデミタコト/ハノイカラノホウコク
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=ハノイで見たこと
(原題=松本清張の北ベトナム報告)
1.
松本清張の北ベトナム報告改題=ハノイからの報告
2.北ベトナム日記(
改題=ハノイ日記
3.
ハノイに入るまで
4.
あとがき
本の題名 松本清張全集 34 半生の記・ハノイで見たこと・エッセイより【蔵書No0105】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/02/20●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「朝日新聞」
作品発表 年月日 1968年(昭和43年)4月5日号〜1968年(昭和43年)6月7日号
コードNo 19680405-19680607
書き出し 三月十九日午後五時、私と朝日新聞の森本哲朗君とはICC機(インドシナ国際休戦監視委員会の連絡用飛行機)の座席にすわった。ベルトを締めたものの、たがいに顔を見合わせた。ビエンチャン空港の東の空は厚い雲に閉ざされている。これまでの空港からだけでも四回この古い四発のストライトライナー機に乗ったのだが、その都度、ハノイの天候が悪いというので飛べなかった。一度などは、ラオスと北ベトナムの国境にあるアンナン山脈の上に出ながら引き返したものである。四度目の十五日(金曜日)は、ハノイの天候の調子は良かったが、ビエンチャン空港のコントロールタワーが突然の故障で出発できなかった。五度目の今度、ハノイの空は良好とはいえないが、とにかく乗ってみてくれ、もしかすると途中で引き返すことになるかもしれない、というのがICCのビエンチャン駐在の主任の話であった。
作品分類 ノンフィクション 60P×1000=60000
検索キーワード