松本清張(1082)_十万分の一の偶然

題名 十万分の一の偶然
読み ジュマンブンノイチノグウゼン
原題/改題/副題/備考  
本の題名 十万分の一の偶然【蔵書No0064】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1981/07/05●初版
価格 1000
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1980年(昭和55年)3月20日号〜1981年(昭和56年)2月26日号
コードNo 19800320-19810226
書き出し A新聞一月二十七日朝刊は、「読者のニュース写真年間賞」を発表した。A新聞に限らず、B新聞でもC新聞でも同じような企画を行っている。この懸賞募集の規定は、三社とも似たりよったりだが、A新聞はこう揚げている。《月間賞 その月の投稿写真を対象にして東京、大阪、西部、名古屋の各本社で個別に審査し、その結果を発表し、賞を贈ります。△金賞(一点)=五万円(とくに優れた作品には十万円の特別賞)△銀賞(一点)=三万円△佳作(数点)一万円。年間賞 一月一日から一年間、四社に集まった全応募写真を報道写真家の権威に依嘱して審査(審査員は原則として三年ごとに交替)その結果を紙上に発表、賞杯、賞状と次の副賞を贈って表象します。△最高賞(一点)=賞杯、賞状、副賞百万円△優秀賞(三点)=賞杯、賞状、副賞各三十万円△入選(五点)=賞状、副賞各五万円》さて、二十七日付朝刊は、昨年度の年間賞である最高賞の作品と、優秀賞「緊急着陸十分前の機内」「マンションの火災」「沈没」とを一ページ全面に出した。当然ながら最高賞の「激突」の写真が最も大きく、派手な扱いだった。
作品分類 小説(長編) 343P×700=240100
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【帯】最新長篇推理愛する婚約者を奪い去った悽惨な交通事故のその瞬間をカメラに収めた奴がいる! 果たしてそれは『十万分の一の偶然』にすぎないのか? ぬぐい切れぬ疑惑を胸に沼井正平の執念の追求がはじまった・・・・・・