松本清張_死の枝(改題) 第九話 入江の記憶(完成登録:1112

(原題=十二の紐)

題名A 死の枝 第九話 入江の記憶
読み シノエダ ダイ09ワ イリエノキオク
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集6 球形の荒野・死の枝〕

宮部みゆきセレクション(戦い続けた男の素顔)松本清張傑作選
 1.「
 2.「
恩義の紐
 3.「
入江の記憶
 4.「
夜が怕い
 5.「
田舎医師
 6.「
父系の指
 7.「
流れの中に
 8.「
暗線
 9.「
ひとり旅
10.「
絵はがきの少女
11.「
河西電気出張所
12.「
泥炭地
本の題名 宮部みゆき 戦い続けた男の素顔:松本清張傑作選【蔵書No0224】
出版社 新潮社
本のサイズ B5普通
初版&購入版.年月日 2009/07/30●初版
価格 1680(本体1600円)/中古(590円+送料:250円)
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)10月号
コードNo 19671000-00000000
書き出し 秋の陽が入江の上に筋になって光っている。入江といっても深く入り込んでいるので、こちら側から対岸を見ると広い川のようだった。狭い海峡のようにも見える。対岸に特徴のない山が同じ高さで横にのびていた。森もあれば、段々畠もあった。段々畠はこちら側の丘のほうが多い。瀬戸内海の風景として格別珍しいことではなかった。だが、段々畠も近ごろは観光の対象となる。対岸の右手、入江の奥には不似合いなくらい大きなホテルも建っている。旅館が七軒、まだ建築中のが一軒見える。こちら側にも小さい旅館が三軒あった。もともと古い湊であった。潮待ちの湊として奈良朝のころから知られた。室町時代には遊女の湊であり、羇旅の歌に詠みこまれている。早くから港としての機能を失い、町も廃れたのも同然になったが、五,六年前からは観光ブームの余波をうけるようになった。歴史のある湊、古歌に詠まれた湊というので瀬戸内海めぐりの立寄り先となった。山陽本線から支線で少しは入り込むのが難だが、遊びの旅なら苦にもならない。
作品分類 小説(短編/シリーズ)
検索キーワード 打擲・金盥・朝鮮・空白の二日・失火・放火・焼死・小心者模造品・潮待ち湊・田野浦・生まれ故郷