松本清張_殺人行おくのほそ道(下)(改題)

(原題=風炎)

題名 殺人行おくのほそ道(下)
読み サツジンコウオクノホソミチ_2(ゲ)
原題/改題/副題/備考 (原題=風炎)
殺人行おくのほそ道(上)
殺人行おくのほそ道(下)
本の題名 殺人行おくのほそ道(下)【蔵書No0051】
出版社 (株)講談社
本のサイズ 新書(KODANSHANOVELS)
初版&購入版.年月日 1982/05/20●初版
価格 580
発表雑誌/発表場所 「ヤングレディ」
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)7月号6日号〜1965年(昭和40年)8月23日号
コードNo 19640706-19650823
書き出し 麻佐子は郡山に引き返した。「運転手さん、四時五十分の上りに乗りたいんだけど、間に合いますか」「大丈夫でしょう」運転手は、時計を見て請け合ってくれた。道々、運転手は、今の現場の話ばかりしていた。殺人事件の関係者が自分の車に乗ったというので、多少昂奮している。さっき麻佐子が駐在巡査と立話をしていたのを見ていたのだ。運転手は、いわゆる彼の推理を働かしていたが、やはり興味は、なぜ、京都の人がこんな田舎に来て殺されたかという点だった。「もし、東京で殺されて、遺体となって運ばれたとすると、車しかないですね」運転手は云った。「近ごろは途中の検問もないから、乗用車に乗せたところで平気ですよ。もし、危なかったら、後部のトランクにでも押しこめますからね」そんなことをしゃべっている。
作品分類 小説(長編) 423P×780=329940(205P+218P)
検索キーワード  
【カバー】叔母の周りの人々が次々と殺されていく・・・・・・しかも、その土地が松尾芭蕉の『おくの細道』に由来している。麻佐子は、五年前、叔父と二人旅でした”おくの細道”と連続殺人事件の謎を解こうとして、やがて犯人と覚しき一人の男を知る。しかし、その男もまた、殺されてしまうのだった。それでは真犯人はいったい・・・・・・。