松本清張_女に憑かれた男

題名 女に憑かれた男
読み オンナニツカレタオトコ
原題/改題/副題/備考 ●松本清張未刊行短編集
任務】709__02(重複709・1075)

危険な広告】734
筆記原稿】735
鮎返り】736
女に憑かれた男】737
悲運の落手】738
秘壺】739
電筆】740
特派員】686__02(重複686)
雑草の実】741 
本の題名 任務 松本清張未刊行短編集 【蔵書No0243】
出版社 中央公論新社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 2022/11/10●初版
価格 2000円+税(200円)
発表雑誌/発表場所 『小説春秋』臨時増刊号 (1956年6月)『小説春秋』臨時増刊号
作品発表 年月日 1956年6月 
コードNo 19551200-00000000
書き出し 検事調書(昭和二十四年五月)
(註)○印は担当検事の尋問である。
−−−印は本籍福岡県直方市勘六町一の四、当時東京都杉並区高円寺六ノ二五一
安岡茂太郎方、藤川晃一(二三才)の供述である。

○それでは、お前が安岡茂太郎の妻好子を知ったのは、安岡の家に下宿してからだな。
−−−そうです。
○どうして安岡の家に下宿することになったのか。
−−−好子の弟が私と大学が同じくらすでしたから、彼に紹介して貰いました。そのころ、私は間借先を追い立てられて困っていましたが、それを彼に話したら、では、姉に話してやろうと言ってくれたのです。それから来てもよいという返事があったので、すぐに安岡さんの家に移りました。借りたのは離れの六畳間でした。
○それはいつの頃か。
−−−昨年の九月ごろです。
○好子との関係が生じたのはいつか。
−−−昨年の十二月の暮です。
○好子は三十三才、お前は二十二才、十も年上の女でしかも人妻との恋愛では、その先がうまくいかないとは考えなかったか。
−−−よい結果とは思いませんでした。私は好子から逃げたかったのですが、好子がどうしても離れなかったのです。
作品分類 小説(短編) 20P×850=17000
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