松本清張_隠花平原(下)

題名 隠花平原(下)
読み インカヘイゲン_02(ゲ)
原題/改題/副題/備考 隠花平原(上)
隠花平原(下)
本の題名 隠花平原(下)【蔵書No0188】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ 文庫(新潮文庫)
初版&購入版.年月日 1996/02/01●2版1996/05/02
価格 480+税(3%)/古本 210(税5%込み)+送料294÷4
発表雑誌/発表場所 『週刊新潮』
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)1月7日号〜1968年(昭和43年)3月16日号
コードNo 19670107-19680316
書き出し 修二は、翌朝十時ごろ、東京駅に行った。電車に乗る前に構内から、R新聞の城西支局の吉田に電話した。まだ出社していないかとも危ぶんだが、その吉田の声がいきなり受話器に出た。「いま、あなたのほうに電話しようと思っていたところです」と、吉田は弾んだ調子で云った。その精力的な顔が浮かぶような声だった。「え、何かありましたか?」修二は訊き返した。「例のタクシーのことですが、あれはやはり嘘らしいですね。下諏訪に行ったことですよ。こちらから下諏訪の支局に頼んで、あの辺の宿を全部調べてもらったんです。東京から運転手付きのタクシーが来て四月六日に泊まったとなると、すぐに分かりますからね」「なるほど」「ところが、そうした旅館は一軒もないということです。運転手は泊まった旅館の名を云ってないし、出鱈目だったことはほぼ確実です」
作品分類 小説(長編) 679P×580=393820(341P+338P)
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