松本清張_ハノイで見たこと/ハノイ日記(改題)

(原題=北ベトナム日記)

題名 ハノイで見たこと/ハノイ日記
読み ハノイデミタコト/ハノイニッキ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=ハノイで見たこと
(原題=北ベトナム日記)

1.松本清張の北ベトナム報告(
改題=ハノイからの報告
2.北ベトナム日記改題=ハノイ日記
3.
ハノイに入るまで
4.
あとがき
本の題名 松本清張全集 34 半生の記・ハノイで見たこと・エッセイより【蔵書No0105】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/02/20●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「赤旗日曜版」
作品発表 年月日 1968年(昭和43年)4月21日号〜1968年(昭和43年)6月2日号
コードNo 19680421-19680602
書き出し 午後五時半、ハノイ行きICC機(インドシナ国際休戦監視委員会の連絡用飛行機)はビエンチャン空港から出る。こんどはほんとうに東に進んだ。乱雲。メアリーマッカーシー女史(アメリカの作家)とカリフォルニア大学のシューマン教授とはいっしょの席にならんで、話声が高い。北ベトナムの駐インドネシア大使もいる。七時二十分ごろ、雲の中を機は降下する。耳が痛くなってくる。ハノイの灯が見えた。紅河の黒い帯。そのふちに街灯がならび、自動車のヘッドライトが一列にすすんでいる。さびしいが、家々についている灯。空襲下のハノイとは思えない。しかしついにハノイにきた。森本君とともに友人や家族に見送られて羽田を発ったのが二月二十五日。その日のうちにカンボジアのプノンペンに着いた。以後は二十四日間もプノンペンやビエンチャンで、悪天候でハノイに入れない飛行機に苛立つ日を送った。
作品分類 ノンフィクション 48P×1000=48000
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