ページの最後

「男_07」
清張作品に登場する
男の名前に関する考察


同名の名前が増えた場合は追記として登録。
------------------------------------
その名は
信夫・信雄
(ノブオ)

●信夫・信雄

---------------------------------------------------

紙碑
信夫 画家。重田正人の仲間。故人
唐沢 信夫(カラサワノブオ)


見送って
信夫 銀行員。島村悠紀子の夫になる。舞台は二人の結婚式。
広瀬 信夫ヒロセノブオ)


遺墨
信雄 西洋哲学から東洋哲学を分析した著書が業績で人気があった。夫人は京都の商家の娘。
夫人の実家の援助で大学を卒業した。
夫人との仲は、しっくりいっているとはいえなかった。二男一女が居るが結婚して独立している。
58歳の時速記者の真佐子と知り合う。離婚を経験している真佐子は30歳だった。真佐子とは男女の仲になる。
呼野 信雄(ヨブノノブオ)


歯止め黒の様式:第一話
信雄 旗島実造・織江の養子。津留素芽子と結婚する。江利子は義理の妹になる。養母の織江と特殊な関係で結ばれている。
結婚後もその関係は「歯止め」が掛からなかった。
妻の素芽子は、青酸カリで服毒自殺をしたことになっているが、殺された可能性が示唆されている。
旗島 信雄(ハタジマノブオ)


対象考察作品数は145になった。
「歯止め」の信雄を機会に、女性の名前の「信子」から独立させる。

「紙碑」の唐沢信雄は、全くの脇役である。
「見送って」の広瀬信夫は、新郎で、いわば部外者なのだが、予想もしない展開に巻き込まれる。「信子」も登場する。
「遺墨」の呼野信雄は、日常から深みにはまっていく。幸せな結末を予見させながら悲劇に終わっている。残された女の不幸が悲しい。
「歯止め」の信雄は、準主役だが、いわばダブルキャストのキャスティングと言える。信雄の悪癖は?養母との関係は?
結末が殺人を思わせる終わり方だが、真実は? 横溝正史の世界を彷彿とさせられる。清張作品には、たまに同じ匂いのする作品がある。

登場回数の確率はかなり高い。

2023年07月21日追記


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



ページのTOP