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「01」
清張作品に登場する
女性の名前に関する考察


同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
芳子・よし子(よし子を追記/良子は除く
(ヨシコ)

●芳子

砂の器
芳子 今西栄太郎の妻
芳子(今西芳子)(ヨシコ)


市長死す
芳子 女中頭。山下(浜岡繁雄)の妻。外股で歩く女。
浜岡芳子、山下芳子
芳子(浜岡芳子/山下芳子)(ヨシコ)


地方紙を買う女
芳子 満州に行った夫の帰りを持つ女。
庄田咲次と情人関係(小説内の表現)
潮田 芳子(シオタヨシコ)


時間の習俗
芳子(新太郎) 名古屋のゲイバーに勤める、芳子。福岡、水城で殺される。。
須貝 新太郎(芳子)(ヨシコ)
(トリガイシンタロウ)


黒地の絵
芳子 前野留吉の妻。黒人兵に強姦される。
前野 芳子(マエノヨシコ)


追加(2019年09月21日)----------------------

数の風景
芳子 上野吉男の元妻。守屋豊一郎の妹。男が出来て、東京に出奔した。
吉野が妻と死別後後妻となるが未入籍
守屋 芳子(モリヤヨシコ)
(ウエノヨシコ)



よし子

追加(2021年06月21日)----------------------

中央流沙
よし子 西秀太郎の愛人。作並温泉の梅屋旅館に宿泊。三十歳くらいか、三味線も弾けるその筋の女。
よし子(西秀太郎の愛人)
(ヨシコ)


追加(2022年01月21日)----------------------

駅路
よし子 西村恵子の従妹。小塚貞一と福村恵子の仲を仲介していたが、恵子が死んで、金目当てに情夫と小塚貞一を殺す。
福村 よし子(フクムラヨシコ)




紹介作品50のうち、5作品、5名ですからかなり多い。
すべて漢字で「芳子」です。きらきらネームでは無く落ち着きのある名前と言える。
既婚かどうかは別にして、それなりの年齢で存在感を示している。
「砂の器」の芳子以外は主役級である。
清張は一定のイメージを持って名付けたようにも思える。が、多彩でもある。
今西芳子:今西栄太郎の妻。つつましく平凡な主婦。
浜岡(山下)芳子:終戦後、官金と山下中尉ともに消える。が、田山の執念によって見つけ出される。
潮田芳子:心中事件を偽装して殺人を犯す。
須貝新太郎(芳子):異色の芳子(男)。ゲイバーに勤める源氏名が芳子。利用されたあげく殺される。
前野芳子:夫(前野為吉)の目の前で、黒人兵に強姦される。

総じて、不幸になるべく遠因を抱えながら生きている。恵まれない結末を迎える事になる。
補足だが、『芳』の字は、
男の名前でも「芳太」(
告訴せず)・「芳男」(点と線)と登場する。


数の風景」:233,000文字(「週刊朝日」1986年(昭和61年)3月7日号~1987年(昭和62年)3月27日号)
夫の上野吉男に殺される。なぜ殺されたのか、殺されたこと自体、明確な記述が無い。 


2020年1月21日追記



中央流沙」:130560文字(「社会新報」:1965年(昭和40年)10月号~1966年(昭和41年)11月号)
名字は不明。西秀太郎の愛人。記述はないが、西の悪事に手を貸していることは明白。 


2021年6月21日追記



駅路」:13000文字(「サンデー毎日」1960年(昭和35年)8月7日号)
福村恵子の従妹。福村恵子にに送金される金に目がくらんだか、情夫と小塚貞一を殺す。結果として強かな女。 


2022年1月21日追記




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