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検索キーワードに見る清張作品の傾向と対策?

(その十三:秋・冬・春・夏)

清張作品の書き出し300文字前後からあぶり出すキーワード!
(登録キーワードも検索する)


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初めは『秋』をテーマにと考え『秋』だけで検索した。
秋では、びっくりするほど多くて、54作品。ついでに調べてみたら
冬では、14作品
春は、53作品
夏は、32作品
季節的には『秋』『春』が多くて、『冬』が少なく、なんとなく常識的な感じだ。
四季では?
1作品『断崖』だけだった。
「春夏秋冬」の語句が出れば、それがすべてになってしまうが、『断崖』では、
情景描写で季節をすべて表現してしていた。

※蛇足的に検索
●「秋」「冬」は3作品
「乱雲」「彩色江戸切絵図 第一話 大黒屋」「断崖」
●「秋」「春は、12作品
「黒の回廊」「西郷札」「彩色江戸切絵図 第一話 大黒屋」
「紅刷り江戸噂 第三話 突風」「小説日本芸譚 第十一話 雪舟」
「大奥婦女記 第七話 元禄女合戦」「私説・日本合戦譚 第七話 島原の役」
「駅路」「ガラスの城」「与えられた生」「破談異変」「断崖」
●「秋」「夏」は、4作品
「私説・日本合戦譚 第七話 島原の役」「与えられた生」「詩と電話」「断崖」

題名でも検索しましたが、「秋」「冬」はありませんでした。
「春」では、『青春の彷徨』『春の血』『再春』『春田氏の講演
「夏」では、『夏夜の連続殺人事件』『夏島


2016年10月21日

 



題名 「春・夏・秋・冬」
上段は登録検索キーワード 
 書き出し約300文字
断崖 北海道中部、北に窮まった日本海に、拳のようにつき出ている半島の北端がモシリ岬、その西に寄った突出部がエシキ岬である。国定公園のこの辺一帯は海蝕崖と岩礁の発達が著しく、エシキ岬には高さ八十メートルの断崖がつづいている。北西の寒風が吹きすさぶを除くと、からまでここへ来る観光客は多かった。札幌から一時間でA駅、そこからバスで一時間半である。沖には海蝕による岩礁がさまざまな奇形をつくり、それぞれ形に応じた名称が付けられていた。ある岩は長大な棒杭の形をし、ある岩は貴女の立像の形をし、ある岩は甲冑の形状をつくっていた。海域は亜寒帯と温帯との接点にあるため、海底の地形は変化に富み、色彩豊かな草原をなす。この海中景観を探勝できるグラスボートも出ている。丘陵の平原にはになるとエゾカンゾウが咲き乱れる。

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