松本清張_断崖

題名 断崖
読み ダンガイ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集66〕
本の題名 断崖 松本清張初文庫化作品集A【蔵書No0208】
出版社 (株)双葉社
本のサイズ 文庫(双葉文庫)
初版&購入版.年月日 2005/12/20●2版2006/1/30
価格 630(600+30)
発表雑誌/発表場所 「新潮+45」
作品発表 年月日 1982年(昭和57年)5月
コードNo 19820500-00000000
書き出し 北海道中部、北に窮まった日本海に、拳のようにつき出ている半島の北端がモシリ岬、その西に寄った突出部がエシキ岬である。国定公園のこの辺一帯は海蝕崖と岩礁の発達が著しく、エシキ岬には高さ八十メートルの断崖がつづいている。北西の寒風が吹きすさぶ冬を除くと、春から秋までここへ来る観光客は多かった。札幌から一時間でA駅、そこからバスで一時間半である。沖には海蝕による岩礁がさまざまな奇形をつくり、それぞれ形に応じた名称が付けられていた。ある岩は長大な棒杭の形をし、ある岩は貴女の立像の形をし、ある岩は甲冑の形状をつくっていた。海域は亜寒帯と温帯との接点にあるため、海底の地形は変化に富み、色彩豊かな草原をなす。この海中景観を探勝できるグラスボートも出ている。丘陵の平原には夏になるとエゾカンゾウが咲き乱れる。
作品分類 小説(短編) 14P×490=6860
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