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2026年2月20登録
徒然話_01

【井上ひさしの言葉】

「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことをあくまでゆかいに」

●テーマの面白さ
清張は、随筆『黒い手帖』で、推理小説の魅力や推理小説の発想を書き残している。
改めて小生ごときが書くのは恐縮ですが、ド素人の思いを記します。
清張作品には、テーマの面白さに唸らされる場合が沢山有ります。
テーマを小説に仕立て上げるうまさが秀逸と言えます。
視聴率写真コンテストのカラクリ選挙資金の持ち逃げ
など、清張ファンならタイトルがすぐ浮かんでくると思います。
日常のチョットした疑問が膨らみ、小説となっています。
もう一つ
意外なトリックです。
清張は、トリックを駆使して、作品に仕立てることは多くはないと思います。
トリックを駆使することは清張以前では、推理小説の王道だったかもしれません。
でも清張は違います。
例えば、犯罪者が、犯罪自体を隠そうとしない。むしろ、表面に出します。
結果として捕らえられます。でも、目的は減刑です。服役は覚悟です
できるだけ短い刑期で出所することを目的として犯罪を計画するのです。
捜査を混乱させる方法が、狡賢い場合があります。
凶器を含め犯罪事実を自白するのです。その事実の中に決定的な嘘を忍び込ませるのです。
裁判で、初めて起訴事実を否定する方法です。強制的に自白させられたとして、無罪を主張するのです。例えば、薪を使って頭を殴打したと、自白します。取り調べに迎合しての自白です。
事実は鉄のアングルのような物だったとします。傷跡は薪での殴打と異なることを根拠に犯罪そのものを否定する。
清張作品は、殺人など犯罪動機を社会的背景と動機を掘り下げながら物語が展開することに特徴が有ると思います。
動機は共感(誰もが陥りやすい)を読者に提示して、エンターテーメントとして話しを盛り上げます。
共犯者は、共犯者であるが故に敵対してしまいます。
夫殺しの場合、妻と愛人は敵対する関係で登場しますが、清張作品では共犯者として存在してしまいます。
もうひとつ
犯罪の社会性です。事件とは直接何も関係ない「社会」が野次馬的に存在して、事件を
複雑にします。社会の憎悪が被疑者に向かいます。
とりわけ現在では、SNSなどの普及で、社会の片隅で起きた事件が大都会のしかも、衆人環視の中で起きた事件として取り扱われます。
単純に善悪だけでは片付けられません。
ネット上で記事に対するコメントが、【共感した・なるほど・うーん】に分けて表示されます。
全く個人的な感想ですが、
単純に、あの、安倍首相殺害事件対して、『如何なる理由があろうと殺人は良くない』とコメントしたとします。
これが、【共感した・なるほど・うーん】に振り分けられて評価されます。
左は例示です。
私は、これに対して、特別な反応はしません。わざわざ反応はしません。
内面では、それなりの見解を持っています。
表現するだけの能力や意思(その時・その場所)表示を持っていません。
簡単に、【共感した・なるほど・うーん】で評価出来ないからです。
でも、実際はそれなりの判断が示されます。
まさか、「うーん」の評価にはならないような事案でも、皆さん価されてしまいます。
例 「大谷選手の活躍は異次元と言える!」
これに賛同(共感)する評価をするかどうかは別にして、わざわざ「うーん」は無いと思うのです。
「異次元」が「うーん」なのかも知れませんが、「うーん」をポチッとする

行動力
が黄(奇異)なのです。
私は、その行動が怖いと感じます。この感覚を分かって頂けるでしょうか?
私の感覚が「うーん」なのでしょうか?


2026/2/20登録


 



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