登場人物
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池野典也 |
日本建築の建築家。実力もあり成功を収めている。
大きくは無いが、上客を有していて順調に設計事務所を経営している
妻の死後、バーのマダム(石上三沙子)と関係が出来、再婚に至る。
三沙子の欲望により殺されてしまう。 |
池野三沙子(石上三沙子) |
ホステスから、銀座の裏通り店を持つ。自己資金と借金で開業したと言っているが何人かのそれらしい男がいた。
バーのママになってから池野典也と知り合う。三沙子は、池野の名声財産に目を付ける。手練手管で池野の後妻になる。
池野設計事務所の内情を掴むと欲望を膨らませる。二級建築士の秋岡辰夫と会計の樋渡忠造を手なずける。
秋岡には色仕掛けで、樋渡には贈り物で...女としての魅力を最大限利用して強かに生きるが、墓穴を掘る結果になる。 |
秋岡辰夫 |
池野典也の妻(三沙子)が最初の女になる。誘われたとは言えのめり込んでいく。
殺人を教唆され実行してしまう。建築家のしての才能は開花していくが、過ちから逃れることは出来ない。
三沙子の世話で結婚して、順調な結婚生活を送っているが、独立の夢を抑えきれない。
独立を認めてもらえず、三沙子との関係も終わることを考えると、共犯者である三沙子さえ居なければと考える様になる。
共犯者は最大の敵となって行く手を遮る。二つ目の殺人事件を起こしてしまう。 |
樋渡忠造 |
前所長の池野典也に引き抜かれる様にして税務署から定年を前にして、会計担当として池野設計事務所に勤める。
地味で真面目な人物だが、三沙子の手に掛かって手懐けられる。可哀相な男と言える。 |
秋岡菊子 |
三沙子の世話だが、秋岡辰夫と結婚する。
清純で、秋岡にとっても満足できる妻だった。父は相当な会社の社長だった。
秋岡の独立には、父の援助は必要十分な後援が期待できた。菊子は、秋岡に独立をせかせる様な妻では無かった。 |