登場人物
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妻我富夫(冨亭) |
俳号が冨亭。洋菓子店の店主。野鳥の声を聞きながらの句会を提案する。録音機をそろえるなど幹事役を引き受ける。
ばあ「青い河」のホステスのマチ子と一番深い仲のようだ。マチ子に脅されている可能性がある。 |
越水重五郎(伍重) |
俳号が伍重。俳句仲間ではただ一人、マチ子とは関係がなかった。中堅所の会社の監査役で、四人の仲間では一番暇なのかもしれない。
始は原沢(菊舎)が怪しいのでは無いかと思っていた。最後は二人で事件の謎を解くことになる。 |
進藤敏郎(敏生) |
俳号は敏生(ビンセイ)。金物店の店主。若い妻の孝子がいる。マチ子と関係がある。妻の孝子は奔放で福地嘉一郎と関係があるようだ。 |
原沢規久雄(菊舎) |
俳号が菊舎(キクシャ)。料理店の店主。時々奇妙な行動をする。越水から疑いを持たれる。
原沢は、録音された二つの声に最初から疑問を持っていた。水越には自らの行動を打ち分けるが、秘密裏にマチ子の失踪など調べていた。
原沢もマチ子と関係があったが、マチ子に入れ揚げている関係ではなかった。 |
福地嘉六 |
軽井沢でタクシー会社を経営している。近隣の別荘の管理もしている。嘉六は六十二歳。
野鳥の会の会委員で、妻我富夫の求めに応じて、別荘の世話をして、野鳥の録音の段取りをしてやる。二十七歳になる、どら息子の嘉一郎がいる。 |
妻我富夫の妻 |
表舞台には直接登場しないが、事件の計画を立て実行したと思える。 |
進藤敏郎の妻 |
妻我の妻同様、表舞台には直接登場しないが、発展家の女。進藤敏郎の後妻で金物商の妻なのだが、その座に収まる女ではない。 |
福地嘉一郎 |
福地嘉六の息子。二十七歳。専務という肩書きだが、遊び人で、どら息子である。 |
青山マチ子(マチ子) |
バア「青い河」ホステスで、名字の「青山」は、「青い河」をもじって付けたようで、本名かどうかは不明。
身持ちの軽い女で、妻我・進藤・原沢と関係がある。強欲な女として描かれている。
妻我には手切れ金代わりに過大な要求をしていたようだ。殺されてしまう。 |
八重子 |
俳句仲間の四人が行き付けの、バア「青い河」のママ。マチ子の失踪に不快な様子で関わりを持ちたくないようだ。
殺されたマチ子の確認をさせられる。 |