登場人物
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木田(作中劇の登場人物) |
恋人の佐保子の父親に結婚を反対され、心中行に出かける。阿蘇の火口に飛び込むことにするが怖くて止める。行動は余りにも幼く軽薄である。
ただ、話の内容は作中劇的なもので、深刻なものではなく、小説としては、心中行をする二人の気持ちの変化が主題と言ってよいだろう。 |
佐保子(作中劇の登場人物) |
木田の恋人。父は大学の教授で、結婚に反対している。阿蘇の噴火口を死に場所として、木田と心中行に出かける。
ただ、話の内容は作中劇的なもので、深刻なものではなく、小説としては、心中行をする二人の気持ちの変化が主題と言ってよいだろう。 |
大学教授(作中劇の登場人物) |
佐保子の父親。木田との結婚や付き合うこと自体反対で、佐保子に縁談を持ち込む。 |
宿の主人(作中劇の登場人物) |
心中行に出た二人(木田・佐保子)が最後にたどり着いた宿の主人。作中劇の中にもう一つのエピソードを語る。二人に大きな影響を与える。 |
医者 |
麻雀仲間と卓を囲んでいるとき、急患に呼ぶ出され、往診で掛ける。平凡な開業医と言った感じである。
残された者達が暇つぶしに話を始める。往診から帰った医者は何も知らずに麻雀を再開しようとする。 |
医者の麻雀仲間 |
麻雀仲間。その一人が、この小説の作中劇的な話を始める。話自体は陳腐であると言えなくもないが、結末は蘊蓄のある「哲学的」な内容と言える。 |