題名 |
あとがき 松本清張短編全集4 殺意 |
読み |
アトガキ マツモトセイチョウタンペンゼンシュウ4 サツイ |
原題/改題/副題/備考 |
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本の題名 |
松本清張短編全集4 殺意■【蔵書No0196】 |
出版社 |
(株)光文社 |
本のサイズ |
新書(KAPPANOVELS) |
初版&購入版.年月日 |
1964/01/15●3版2002/10/25 没後10年記念企画復古新版 |
価格 |
848+税(5%)/古本 300(税5%込み)+送料340 |
発表雑誌/発表場所 |
松本清張短編全集4 殺意 |
作品発表 年月日 |
1964年(昭和39年)1月 |
コードNo |
19640100-00000000 |
書き出し |
この集の中でいちばん早いのは「箱根心中」で、たしか昭和三十一年ごろに書いたと思う。それほど深刻に追いつめられた原因もなくて男女が情死にいたる些細なきっかけといったものをテーマにして、やや拡大した。ここには、別段つきつめた心理もなければ追いつめられた動機もない。要するに情死はいっさいの世間的な抵抗が面倒臭くなる結果ではなかろうか。その面倒臭さが虚無に通うようである。「疵」は、その前後に書いたもので、とりたてて言うほどのことはない。この作品と、次の「蓆」とはだいたい同時期のもので、ただすらすらと書いていったにすぎない。「蓆」は、幕府御用のお茶壺を輸送する道中の出来事に材題を取った。余談になるが、茶壺のことは私がまだ九州にいるころから興味を持っていて、昭和二十八年の末、東京に転勤する途次、宇治に降りて旧い茶商を訪れた。将軍の喫み料として幕府に納める八十八夜の新茶は、宇治の上林両家が交替で御用を勤めていた。 |
作品分類 |
あとがき |
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