題名 | 逃亡者 | |
読み | グンシノキョウグウ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 軍師の境遇■【蔵書No0186】 | |
出版社 | (株)角川書店 | |
本のサイズ | 文庫(角川文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 1987/07/25●2版1987/08/30 | |
価格 | 380/古本 210(税5%込み)+送料294÷4 | |
発表雑誌/発表場所 | 『別冊文藝春秋78』 | |
作品発表 年月日 | 1961年(昭和36年)12月号 | |
コードNo | 19611200-0000000 | |
書き出し | 細川藤孝が明智光秀の応援として丹後に出兵したのは、天正七年のことであった。丹後・丹波攻略は、安土に在城していた信長からの命令である。光秀・藤孝は波多野一族が籠った丹後峰山城を降したが、同じ年、細川藤孝は兵三千余人をもって丹後に向かった。このときは、光秀のほうが応援として手兵三百をつけた。丹後には弓木城に一色、田辺城に矢野、由良城に大島、竹野城に多賀野、峰山城に吉原というふうに小城が犇めいていたが、いずれも尼子の勢力下にあった。藤孝は最初弓木城に向かったが、容易に落ちないと知って、桜井熊野城主を誘い出し、策をもって和をはからせた。一色義有は初めて承服したので、他の諸城も人質を出して和を乞うた。一色は丹後の名家だ。足利の一族で、斯波、渋川、吉良と同族である。足利義満の頃に若狭を領有し、次いで丹後に封ぜられたのがその始まりだ。義有りの頃には衰徴していたが、それでもその名家の一色が降ったので、他の諸城も細川に城を開いたのである。 | |
作品分類 | 小説(短編・時代) | 29P×510=14790 |
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