題名 |
蒼ざめた礼服 |
読み |
アオザメタレイフク |
原題/改題/副題/備考 |
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本の題名 |
青ざめた礼服■【蔵書No0013】 |
出版社 |
(株)光文社 |
本のサイズ |
新書(KAPPANOVELS) |
初版&購入版.年月日 |
1966/07/15●118版1976/10/01 |
価格 |
600 |
発表雑誌/発表場所 |
「サンデー毎日」 |
作品発表 年月日 |
1961年(昭和36年)1月1日号〜1962年(昭和37年)3月25日号 |
コードNo |
19610101-19620325 |
書き出し |
片山幸一は、気のりのしない生活を送っていた。彼は、京橋にある洋傘製造会社に勤めていた。大学を出てから四年になるが、近ごろ、つくづくと今の仕事が嫌になった。彼が学校を出たころは就職難で、コネなしには一流会社はほとんど望みがなく、仕方なしに今の会社に入ったのだが、もう何とかそろそろ働き場所を変えなければならないと思っている。第一、洋傘会社といっても知人などに具合が悪くて、名刺を出せたものではない。洋傘という字が失笑を買いそうなのである。会社では、名刺を年に百枚ずつ作ってくれるが、彼は最初の年に作るってもらった名刺がまだ三分の二ぐらいは残っている。 |
作品分類 |
小説(長編) |
424P×840=356160 |
検索キーワード |
洋傘製造会社・新世紀・柿崎経済研究所・新形潜水艦・木更津・偽装写真 |
【カバー】洋傘会社に勤める片山幸一は、無気力な毎日を送っていた。ところが、退屈しのぎに古雑誌「新世紀」を買ったことから彼の人生コースは変わった。その古雑誌を異常な熱意で求めていた随筆家・関口の紹介で、片山は、有力な調査期間「柿坂研究所」に転職した。彼の行く手に奇怪な事件が続発−−−件の古雑誌元編集長と写真師が前後して変死体となって東京湾に浮上した。−−−そのころ、新型潜水艦の鑑種決定をめぐって、国防庁、産業界は混乱していた。”青ざめた礼服”とは何を意味するのか−−− |