松本清張_現代新聞論−−−いま何を報道すべきか 〔潮(1975年8月号)の再録〕対談

<対談・桑原武夫>

題名 現代新聞論−−−いま何を報道すべきか 〔潮(1975年8月号)の再録〕〈桑原武夫〉対談
読み ゲンダイシンブンロン−−−イマナニヲホウドウスベキカ  タイダン
原題/改題/副題/備考  
本の題名 松本清張研究 第22号(2021年)【022:松本清張研究】 〔潮(1975年8月号)の再録〕
出版社 北九州市立松本清張記念館
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 2021/03/31●初版
価格 13642円+税(136円)
発表雑誌/発表場所 潮 1975年8月
作品発表 年月日
コードNo 19750800-00000000
書き出し 中江兆民のナショナリズム
松本  お元気そうで、お変わりになりませんね、少しも。
桑原  いや、だいぶ白くなったけどね。
松本  早速ですが、ちょうっと中江兆民(1947〜1901)思想家)の『三酔人経論問答』についてうかがいたいんですが、豪傑君と洋学紳士と南海先生の三人ではなして結局、結局結     論が出ていませんね。明治十七,八年当時の自由民権運動の人たちがのちに変質して、国権主義者になる。いうなれば明治の日本の帝国主義による外国侵略の手先にな     るわけですね。たとえば、大坪憲太郎(1843〜1922)。社会運動家、朝鮮の独立運動を援助、大阪事件の首謀者)など。そういう民族主義に変質した姿があの豪傑君に見     られるわけですか。
桑原  見られると思います。
松本  そうすると、洋学紳士の欧米主義は、現今でいえば一種の進歩主義、イデオロギー主義と見ていい。その両者の主張に中間的な南海先生がはっきりと結論を下しえないで、     「南海先生誤魔化す」と兆民は書く、兆民自身にも結論が出ない、ということですか。
作品分類 対談 
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