松本清張_泥炭地

題名 泥炭地
読み デイタンチ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)新潮社=宮部みゆき 戦い続けた男の素顔:松本清張傑作選〕
本の題名 松本清張全集 66 老公 短篇6【蔵書No0233】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1996/03/30●初版
価格 1631円税込み:中古/アマゾン
発表雑誌/発表場所 「文學界」
作品発表 年月日 1989年(平成1年)3月
コードNo 19890300-00000000
書き出し 河東電気小倉出張所は、倒産した大きな料理屋のあとに入っていた。すぐ裏が遊郭、前の通りに劇場と映画館とがあり、小料理店がならび、近くには検番がった。昭和二年の三月、小学校高等科を出た福田平吉が職業紹介所から渡された一枚の紙で配属されたのはこの河東電気小倉出張所であった。職業紹介所の窓口の係員は平吉の貧弱な身体つきを見て、力仕事はできそうもないから住みこみの丁稚奉公はどうか、と付き添ってきた父の丈太郎にきいた。丈太郎は首を振り、この子は一人息子ですけん住み込みはとても無理ですといった。平吉は丈太郎の三十六のときの子である。
作品分類 小説(短編)
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