松本清張_酒井の刃傷(原題)

(改題=忠節)

題名 酒井の刃傷
読み サカイノニンジョウ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔中央公論社=五十四万石の嘘(中公文庫)〕
(改題=忠節)
本の題名 西郷札 傑作短編集(三)【蔵書No0198】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ 文庫(新潮文庫)
初版&購入版.年月日 1965/11/25●35版1992/09/05
価格 350/古本 9(税5%込み)+送料340
発表雑誌/発表場所 「キング」
作品発表 年月日 1954年(昭和29年)9月号
コードNo 19540900-00000000
書き出し 寛延二年正月、老中酒井雅楽頭忠恭はその職を辞し、溜間詰めとなり、領地上州前橋から播州姫路に国替えとなった。これは忠恭はじめ藩をあげての喜びとなった。忠恭は延享元年から足かけ六年、老中職をつとめたが、その評判は世上にあまり芳しくなかった。酒井家は徳川譜代の名門で、井伊、本多などとともに特別な家柄であるし、雅楽頭忠清の時は大老として世に、”下馬将軍”と言われるほどの権勢があった。忠恭は、その忠清から五代の後であるが、家筋が立派すぎて、政治的な力量はそれほどでもなかったところから、名ばかりであまりはえぬ物 芳沢あやめと酒井雅楽頭よさそうで埒のあかぬ物は 波の平らの刀と酒井雅楽頭という落首があったほどである。
作品分類 小説(短編・時代) 27P×580=15660
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