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〔(株)光文社=松本清張 短編全集05(声)(2009/01/10):【】〕

題名A
読み コエ
原題/改題/副題/備考 【重復】〔(株)文藝春秋=松本清張全集36〕
本の題名 松本清張 短編全集05(声)【蔵書No0226】
出版社 (株)光文社
本のサイズ 文庫(光文社文庫)※新書版を文庫化
初版&購入版.年月日 2009/01/10●初版
価格 660(本体629円)
発表雑誌/発表場所 『キング』
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)4月
コードNo 19561000-19561100
書き出し 高橋朝子は、ある新聞社の電話交換手であった。その新聞社は交換手が七、八名いて昼夜勤が交代であった。三日に一度は泊まりが回ってきた。その夜、朝子は泊まり番に当たっていた。三名一組だが、十一時半になると、一名残して二人は仮眠する。これも一時間交代だった。朝子は交換台の前にすわって、本を読んでいた。一時半になったら、三畳に蒲団をのべて眠っている交代者と代わる。代わったばかりだから一時間近い時間があった。その間に三十ページぐらい読める。その小説が面白いものだから、朝子はそう意識しながら読んでいた。その時、電話が外部からかかってきた。朝子は本から眼を離した。「社会部へ」とその声は云った。声には聞き覚えがあったから、すぐつないで、「もしもし、中村さんからです」と、出てきた眠そうな声のデスクの石川に伝えた。それから眼をふたたび小説の世界に戻した。その間に、電話は切れた。
作品分類 小説(短編)
検索キーワード 電話交換手・新聞社・電話帳・社会部・石炭の粉末・ハンドバッグ・田無・小平・田端・ブローカー・麻雀