松本清張_西海道談綺 二

題名 西海道談綺 二
読み サイカイドウダンキ 2
原題/改題/副題/備考 西海道談綺 一」・西海道談綺 二・「西海道談綺 三」・「西海道談綺 四」・「西海道談綺 五
本の題名 西海道談綺 二【蔵書No0071】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1977/01/25●初版
価格 850
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1971年(昭和46年)5月17日号〜1976年(昭和51年)5月6日号
コードNo 19710517-19760506
書き出し 豊前四日市から豊後国東郡高田までは四里あまりである。寛政期の測量家伊能忠敬の「官板大日本沿海実測図」(原図名は「大日本沿海興地全図」。四十三万二千分の一)に付した「実測録」によると、「宇佐郡住江村、四里一間、至国界三里八町四十七間、豊後国東郡高島村」とある。「高島」は高田の誤記であろう。住江村は四日市の東にある漁村である。四日市から中津・府内(大分)街道を南下すると、立石の手前で川に行き遇う。桂川というが、そこが出光村である。街道と別れて川沿いに東に半里ばかり行くと、川幅がひろくなって、河口の港になる。そこが高田村である。伊能図を見ると、高田湊に大きい長堤が海中に突き出て描かれているので、すでに文化期には長大な防波堤が完成していたことがわかる。高田村は桂川をはさんで両岸に人家がある。漁民のほかに、百姓は竹細工などを編み、家内手工業となっている。このへんは竹が多い。
作品分類 小説(長編・時代) 246P×860=211560(1126600)
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