松本清張(1011)_駆ける男

題名 駆ける男
読み カケルオトコ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 馬を売る女【蔵書No0059】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1977/09/30●初版
価格 950
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1973年(昭和48年)11月号
コードNo 19731100-00000000
書き出し 蒐集狂というのは、精神分析の分野では、たぶんパラノイア(偏執狂)の分類にはいるのかもしれない。だが、この概念はその蒐集の対象によるもののようである。絵画とか骨董品とかをいくら蒐集してもコレクターとしての尊敬は受けてもマニアとはよばれない。玩具、器具などの民芸品の類もそうである。ところが一般的にいって何ら価値のないもの、集めてみたいという欲望がさらさら起こらない詰まらない品を努力して蒐集するとなると、マニアと称される資格を生むようである。たとえば、他人の履き古した杉下駄だとかスリッパだとか寝巻きの紐だとか灰皿の類を集めたとなると、蒐集狂の分類に入れられそうでである。入手方法が金銭で購うのではなく、多少とも非合法手段によるとなると、なおさらであろう。
作品分類 小説(短編) 47P×680=31960
検索キーワード 蒐集狂・パラノイア・ハシリドコロ・亀の子ホテル・ヒヨン・心臓麻痺・球根・天ぷら・蓬莱閣