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「04」
清張作品に登場する
女性の名前に関する考察

同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
とみ子(冨子)
(トミコ)

●とみ子

点と線
とみ子 料亭「小雪」の座敷女中。15番線ホームの目撃者。
お時の遺体を引き取りに行く。
とみ子(トミコ)

恩誼の紐」 
冨子 辰太の妻。平吉の妻で、夫(辰太)の母のように良くできた妻。
辰太に殺される。
富子(トミコ)

お手玉
とみ子 栄治の妻。痩せぎす、色黒、うすい唇。饒舌。40歳。
以前は身体が資本の水商売?
角屋 とみ子(カドヤtpミコ)

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少々古めかしい名前。
1957年「点と線」・1972年「恩義の紐」・1979年「お手玉」
作品の時期からしても、時代を反映していると言える。
登場する「とみ子」は、三者三様で小説の中での立ち位置も三様である。

「点と線」のとみ子は、犯人の安田辰郎に目撃者の一人に仕立てられる。ちょい役の一人。

「恩誼の紐」の冨子は、夫の辰太に殺される。男の身勝手、理不尽な理由で殺される。
冨子の思いは記述されていないが、なぜ殺されなければならなかったのかが考えさせられる。

「お手玉」のとみ子は、主役だ。複数の男を手玉に取り生き残る。
直接殺したことにはなっていないが、したたかな女として描かれている。
たびたび清張作品に登場する悪女だ。


2019年1月21日記(仮)


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