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「04」
清張作品に登場する
女性の名前に関する考察
同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
「とみ子(冨子)」
(トミコ)
●とみ子 「点と線」
「恩誼の紐」
「お手玉」
--------------------------------------------------- 少々古めかしい名前。 1957年「点と線」・1972年「恩義の紐」・1979年「お手玉」 作品の時期からしても、時代を反映していると言える。 登場する「とみ子」は、三者三様で小説の中での立ち位置も三様である。 「点と線」のとみ子は、犯人の安田辰郎に目撃者の一人に仕立てられる。ちょい役の一人。 「恩誼の紐」の冨子は、夫の辰太に殺される。男の身勝手、理不尽な理由で殺される。 冨子の思いは記述されていないが、なぜ殺されなければならなかったのかが考えさせられる。 「お手玉」のとみ子は、主役だ。複数の男を手玉に取り生き残る。 直接殺したことにはなっていないが、したたかな女として描かれている。 たびたび清張作品に登場する悪女だ。 2019年1月21日記(仮) |
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