足立二郎は、古物商。
前作の「夕日の城」(6話)・「灯」(7話)に登場する、田辺澄子の父も古物商。
時代もそう変わらない時期だと思う。「目ぼしい古い物は何でも売れた時代...」
針金が商売になるのだろう。
舞台が古物商の店先からなので、前作からの続とも感じさせる。
タイトルが「切符」で、このシリーズ(絢爛たる流離)では必ずタイトルが具体的意味を持って登場する。
抽象的な意味での「切符」は考えづらい。
「切符」といえば、電車の切符を思い浮かべるが、他にもありそうだ。
「切符」は、切符そのものが重要な役目を果たすのだろう。
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