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2018年11月21日
清張作品の書き出し300文字前後で独善的研究!
研究発表=No 089 絢爛たる流離【走路】 〔婦人公論:1963年(昭和38年)4月号〕 京城の部隊から新しく篠原憲作という主計大尉が、南朝鮮の沿岸防備師団司令部に赴任して来た。大尉はまだ三十三歳で、.... 【絢爛たる流離:走路】蔵書:松本清張全集 2 眼の壁・絢爛たる流離:婦人公論 1963年(昭和38年)4月号
登場人物は、篠原健作(主計大尉)。 柳原高級参謀(死亡)。山田勝平(採金所の技師長)。 伊原寿子は前作に続いて登場。 前作の「百済の草」から、舞台はあまり変わっていないようだ。 ただ、この作品で主役を務めるだろう篠原健作が、南方の激戦地からマラリヤで送還された事情 などから戦況は芳しくない様子が見て取れる。 戦争当時の、南朝鮮の状況は清張の過去の作品、 「赤いくじ」(1955/05)・「任務」(1955/12)・「遠い接近」・(1971/08)に共通する。