伊瀬忠隆と「彼」との旅。男の二人旅らしい。
腕時計に目を落とし、小さなあくびをしたのも彼である。
>退屈感も増し、さらにこれからもっと田舎に行かなければならぬといううらぶれた感じにもなった。
のは、伊瀬忠隆の方らしいが、何の目的も示されていない旅で、二人の関係も不明だ。
京都から乗って、綾部で乗り換え。天橋立駅からさらに西へ向かっている。
綾部駅は山陰本線と舞鶴線の乗換駅。
天橋立に行くには、荒河かしの木台駅で、京都丹後鉄道宮豊線に乗り換えが必要だ。
綾部駅から直通があるのかも知れない。鉄道は、当時(昭和40年代)とは違っているかも知れない。
どちらにしても退屈な男の二人旅。伊瀬は何者か?「彼」は? 旅の目的は?
※少し調べてみたが、現在でも3時間以上掛かる長旅である。
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