研究室_蛇足的研究

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2018年1月21日

清張作品の書き出し300文字前後で独善的研究!


研究作品 No_082

 【十万分の一の偶然


研究発表=No 082

十万分の一の偶然 〔週刊文春 1959年(昭和34年)12月6日号〜12月27日号〕

A新聞一月二十七日朝刊は、「読者のニュース写真年間賞」を発表した。A新聞に限らず、B新聞でもC新聞でも同じような企画を行っている。 【十万分の一の偶然:(株)文藝春秋1987年7月5日初版】より

A新聞一月二十七日朝刊は、「読者のニュース写真年間賞」を発表した。A新聞に限らず、B新聞でもC新聞でも同じような企画を行っている。この懸賞募集の規定は、三社とも似たりよったりだが、A新聞はこう揚げている。《月間賞 その月の投稿写真を対象にして東京、大阪、西部、名古屋の各本社で個別に審査し、その結果を発表し、賞を贈ります。△金賞(一点)=五万円(とくに優れた作品には十万円の特別賞)△銀賞(一点)=三万円△佳作(数点)一万円。年間賞 一月一日から一年間、四社に集まった全応募写真を報道写真家の権威に依嘱して審査(審査員は原則として三年ごとに交替)その結果を紙上に発表、賞杯、賞状と次の副賞を贈って表象します。△最高賞(一点)=賞杯、賞状、副賞百万円△優秀賞(三点)=賞杯、賞状、副賞各三十万円△入選(五点)=賞状、副賞各五万円》さて、二十七日付朝刊は、昨年度の年間賞である最高賞の作品と、優秀賞「緊急着陸十分前の機内」「マンションの火災」「沈没」とを一ページ全面に出した。当然ながら最高賞の「激突」の写真が最も大きく、派手な扱いだった。

                   研究

ニュース写真の話らしい。
テレビや各新聞社などに企画があり、募集しているようだ。

2015年間賞:毎日新聞社2015年

第39回(2017年)大賞作品:読売新聞社(ニュース部門)

第40回 応募規定と応募用紙 : 写真 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

>当然ながら最高賞の「激突」の写真が最も大きく、派手な扱いだった。
最高賞の「激突」の写真が問題らしい。

「十万分の一の偶然」とは受賞の確率なのか、撮影の確率なのかだが、『偶然』とあるので
決定的瞬間が、撮影される確率だろう。
長編作品だけに、書き出しだけではなんとも「研究」のしようが無い。






蛇足だが
「十万分の一」とは、未確認だが
交通事故の確率が、約1万分の1くらいだそうです。
ジャンボ宝くじで、1等に当たる確率が2,000万分の1とか...
「十万分の一」はかなりの確率?