研究
雑誌「捜査研究」は、実際、東京法令出版で出版されている。
>東京から電車で一時間とかからないでその県にはいるが...
題名が「日光中宮祠事件」だから、栃木県日光市だろう。
清張氏得意の情景描写で、料亭の場所は具体的に特定できそうである。
もちろん、架空の設定かもしれないが、目に浮かぶ情景である。
題が○○事件で、警察関係の「捜査研究」なる雑誌が冒頭から出てくるので、まさに「事件」
なのだろう。
日光中宮祠事件は実際にあった事件なのだ。
ウィキペディアによると
>1946年5月4日未明、中禅寺湖畔・栃木県日光市中宮祠の旅館から出火し周囲を含めて
>6棟が全焼。
>旅館の焼け跡から経営者のH(当時46歳)と妻(同42歳)、Hの義父(同72歳)と
>Hの三男(同11歳)、次女(同8歳)、三女(同5歳)の6人の焼死体が発見された。
>6人が寝床に入ったままの状態で死亡していたばかりか後頭部を切られた跡があるなど、
>他殺と思われる不審な点もあったにも関わらず、日光警察署は無理心中と結論し
>被疑者死亡として捜査を打ち切った。
>しかし、事件の真相は当日投宿していた在日朝鮮人のAとBが帳場に盗みに入ったところを
>家族に発見されたため、
>旅館の台所にあった包丁で一家6人を刺殺、現金400円と小切手480円と背広などを
>奪い放火して逃亡したというものであった。
事件は、1946年5月4日未明。
松本清張は、『別冊週刊朝日』1958年4月号でこの事件を題材にした短編「日光中宮祠事件」を発表
※日光中宮祠
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