研究
>私は自供する原因によって起訴され、その原因による犯罪の判決を受けた。
実際は本当のことを云いたくなかった。
量刑に不服があるわけではなく、「本当のこと」が云いたくなかっただけである。
そんな私が一人語りで打ち分け話をする構成のようだ。
動機の問題なのだろうが、本当の動機は知られたくない感情が犯罪者にあるのだろうか?
簡単に言えば、動機は、痴情.怨恨で金が絡み、色が絡みで単純化できそうだが、昨今では理由無き殺人とか、社会的背景を主要な原因に上げる場合もあるが、結局の所「怨み」のような気がする。
「怨み」が醸成され、殺人を実行する経緯が他人をして納得させられるかであろう。
納得されないまでも、同情を禁じ得ない、行為であること必要がある。
ただ、自己満足で完結する場合は、「本当のことを云いたくなかったからだ。」で完結すると思う。
この作品(「憎悪の依頼」)の私は、何が言いたいのだろう。
|