研究
瀬戸内海のS市
新聞社を部長と喧嘩してやめた新聞記者、太市
妻がいる。「頼子」
妻がいながら、後先考えずに知人もいない地方都市へ移る太市が、凡人には理解出来ない。
妻、頼子も「そう」と言って付いてきたのだから、ただ者ではない。が、「ねえ、どうするの?」と
変わってしまう。緊張感のない出だしである。
例によってS市を詮索してみる。瀬戸内海だから、岡山、広島、山口だろう。
岡山に瀬戸内市があるが
瀬戸内市は、2004年11月1日に牛窓町、邑久町、長船町が合併してできた。のでちがう。
下関市(山口)は当てはまるが、都落ちにしても西の端過ぎる気がする。
「S」を無視すると尾道付近が考えられる。
※この作品を取り上げたのは、清張作品にしては珍しく幸せな終わり方をするとの記事を見たからである。
|