研究発表=No 047
【肉鍋を食う女】 〔週刊読売〕 1967年11月24日号〜1967年12月15日号
数年前の秋の初め、私は信州佐久から群馬県の富岡に車で抜けたことがある。普通は中仙道を通って軽井沢を経て、松井田から高崎のほうに抜けるのだが、この道は何度も通っているので、そのときは道の悪いのを覚悟で初めてのコースを行ったのである。中仙道からずっと南にはなれ、いわゆる上毛奥地の山岳地帯の間を走る。一応、国道だが、もちろん整備されていない。車は羊腸とした路をたどり、いくつもの高い峠を上ったり下りたりする。だが、はじめての土地を見るという好奇心に、少々の難路はそれほど苦痛ではなかった。すでに薄の穂が出揃っていて、落葉樹は黄ばんでいた。この辺はよそよりも秋のくるのが早いのである。浅間山を北の基点とすれば、南に直線的に八風山、寄石山、物見山、熊倉山、兜岩山、などという千三百メートル台の山が置かれている。佐久からの路は、この熊倉山の東側を大きく迂回し、内山峠というのを経て、さらにジグザクの谷間を大きく曲って行くのである。 |
研究
国道18号線
国道254号線
Iが内山峠
Bが内山峠
書き出しは「信州佐久から群馬県の富岡」までの説明に終始している。
小説の内容は皆目見当が付かない。
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