研究
一気に登場人物が紹介されている。
唐沢未亡人、広子、重田、北野、である。
唐沢未亡人と言うので亡き夫も関係がありそうだ。当然広子が主人公であろう。
夫の留守中に来た前夫に関係のありそうな手紙を焼いたことで、この話の展開を予測させる。
再婚後の不安定な夫婦関係、前夫のあまり有名でない画家。
それは、高校の教師であった北野も知らなかった(いくら数学一本槍でも)。
そして、画家であった前夫を、引きずっているような広子
「現代日本美術大辞典」は広子にとって何なんだろう。
登場人物の微妙な人間関係は、簡潔な文章で進んでいる。乞うご期待。
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