研究
題名がすべてのようだが、その意味が分からない。盛況だった講演会は玖村武次の講演会後の行動で事件に導かれる。現実には、恩師である大鶴恵之輔を訪ねる事が解るだけで、今後の展開は全く解らない。恩師を訪問する目的も不明である。
別題が、「許者の舟板」となっていますが、何とよむのでしょう「サシャノフナイタ」?でしょうか。
さて、カルネアデスの舟板ですが。
カルネアデスは、古代ギリシャの哲学者の名前らしい。
その、カルネアデスが出した命題が「カルネアデスの舟板」と言われるものです。
舟が難破し、海に投げ出された二人。流れてきた舟板に、二人が無理にしがみつくと、板は沈んでしまいます。板に捕まって救助を待てるのは一人だけ。この様な状態に遭遇した場合、自己の生命を守るために、たとえば、相手を蹴落として、殺してしまった。
その場合、罪は問われるだろうか?....とういうようなことです。
ま〜、「緊急避難」の考え方でしょう。したがって、この小説のテーマは「緊急避難」?
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