【紹介作品・研究室の倉庫】
2005年6月05日
「清張」作品の書き出し300文字前後で独善的研究!。
研究発表=No 025 【紅い白描】1961年7月〜1961年12月「マドモアゼル」 原野葉子は、その年の春、××美術大学図案科を卒業した。図案科は服飾デザインと商業美術とに分かれている。葉子は商業美術のほうだった。......◎蔵書◎紅い白猫●(株)角川書店●1993/07/20(12版)より
研究
比較的初期の長編作品である。内容に入る前に、題名が「アカイハクビョウ」として登録したが「アカイシロネコ」でいいのかも知れない。
主人公であろう、原野葉子の説明が書き出しのすべてである。優秀なデザイナーの卵である説明はあるが、性格的な説明はない。登場人物は矢田部教授だけであるが、葉子が勤めるであろう自家経営のデザイナーが登場しそうだ。長編だけに、これだけの書き出しでは、研究材料としては少なすぎる。