【紹介作品・研究室の倉庫】
2002年11月11日
清張の作品の書き出し300文字前後で独善的研究!。
紹介No 011 【駆ける男】1973年 「オール讀物」 蒐集狂というのは、精神分析の分野では、たぶんパラノイア(偏執狂)の分類にはいるのかもしれない。......◎蔵書◎「馬を売る女」文藝春秋●1977年9月30日(初版)より
研究
蒐集狂の説明で書き出しは終わっている。落語でいう、枕なのか?。伏線のための振りなのか?。主人公は、「たぶんパラノイア(偏執狂)の分類にはいるのかもしれない。」。ある程度の長さの作品では作品の骨組みになる出来事、登場人物の個性、作品の大道具、などを説明的に初めに読者に知らせる事がある。おそらく、この作品もそうであろう。
(出だしの状況とかなり違ってくる。蒐集狂は単なる小道具)