登場人物
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島村芳正 |
基子の夫。二十二年前に死亡。悠紀子が六,七歳の頃。芳正の父は私立学園を経営していた。島村家は教育家の家庭だった。それなりの資産があった。 |
島村基子 |
島村芳正の妻。夫を二十二年前に亡くしていた。夫の死後も姑に尽くし、忍従の生活を続けていた。基子は、ある決意をしていて、見送りの空港で実行に移す。 |
島村悠紀子 |
島村芳正と基子の子(長女で一人っ子?)。母親の嫁姑の関係で、基子の理解者。銀行員の広瀬信夫と結婚。基子の短歌の内容に疑問を持つ。 |
祖母(島村芳正の母) |
島村基子の姑。悠紀子の祖母。夫は都内で私立学園を経営していた。結婚式は欠席。基子の手配で、新婚旅行に旅立つ二人を見送った。 |
下条政子 |
島村基子と渋谷にある短歌の結社の歌仲間。悠紀子の結婚披露宴に出席。浜島和枝も歌仲間。顔の丸い庶民的な女。 |
吉岡久雄 |
A鉄鋼株式会社の常務。島村芳正の死後、筒井・島田・岡村・杉山・内海らと「島村会」を作っていた。 |
久野尚子 |
島村悠紀子の友人。特段の断りはないが、学友だろう。披露宴の祝辞は悠紀子の母を誉めながらも、嫁姑の関係の核心を突く鋭いものだった。 |
浜島和枝 |
島村基子と渋谷にある短歌の結社の歌仲間。悠紀子の結婚披露宴に欠席。下条政子も歌仲間。基子の親友で全てを知っているようだ。連絡役? |
内海準一 |
島村芳正の死後、吉岡・筒井・島田・岡村・杉山らと「島村会」を作っていた。「島村会」が自然消滅しても島村家に出入りしていた。 |
信子 |
島村芳正の妹。基子の義妹。夫婦で結婚披露宴に出席。新郎新婦を見送る空港で、基子から島村家からの離縁を知らされる。実母の世話を頼まれる。 |
広瀬信夫 |
銀行員。島村悠紀子の夫になる。舞台は二人の結婚式。 |