登場人物
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常右衛門 |
四十二歳。大黒屋常右衛門。浄験寺の住職(雲岳)や甲州屋六兵衛らと贋金造り。女房が、留五郎に岡惚れされ困る。 |
留五郎 |
三一,二歳。大黒屋常右衛門らの贋金造りの仲間。武州秩父の在。加賀に行っていたことがある。
常右衛門の女房「すて」に岡惚れして言い寄る。すてを手籠めにしようとして、常右衛門に現場を見られる。殺される。 |
すて |
三十二,三歳。大黒屋常右衛門の女房。二度目の縁づきだった。小料理屋で女中奉公をしていたが、四年前に常右衛門と一緒になった。
留五郎に惚れられ困り果てる。常右衛門の煮え切らない態度にやきもきする。が、常右衛門は律儀な商人で、仕合わせな境遇だった。 |
おくま |
四八歳。大黒屋の雇われ女。留五郎嫌い、持ち前の気丈夫さで、留五郎に渡り合う。 |
幸八 |
岡っ引きの親分惣兵衛の子分。二七,八くらいで、団扇職人。冬場は、横山町で、古着屋を営んでいる。
好奇心お強い男で、それが、事件解決に役立つ。 |
惣兵衛 |
松枝町に住む岡っ引きの親分。子分は、幸八、権太、熊五郎 |
権太 |
岡っ引きの親分惣兵衛の子分。 |
熊五郎 |
岡っ引きの親分惣兵衛の子分。 |
六兵衛 |
甲州屋六兵衛。炭屋。大黒屋常右衛門の碁打ち仲間だが、贋金造りの仲間でもあった。 |
雲岳 |
浄験寺の住職。大黒屋常右衛門や甲州屋六兵衛らと贋金造りをする。 |
泰雲 |
浄験寺の納所坊主。 |
芳雲 |
浄験寺の納所小坊主。子供のため打ち首は免れ放免。 |