登場人物
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山田 喜一郎 |
農林省食糧管理局総務課の事務官。禿げ上がった頭。心の叫びか〈あの若造めが〉 |
岡村 福男 |
実力大臣の後ろ盾で出世街道を邁進中。農林省食料管理局長。三十七,八ばかりの東京大学卒のキャリア。
事件後栄転、代議士への立候補が伝えられる。 |
西 秀太郎 |
農林省に出入りする「一種のボス」。五十二,三歳。肩書きは弁護士。倉橋課長補佐へ自殺の説得を試みるが、失敗する。最後の手段に出たのか? |
倉橋課長補佐 |
学生。考古学者の助手か?温泉地の裏山で発掘調査? 誤解かららか時村勇造に殺される。 |
倉橋課長補佐の妻 |
四十近い。夫の死で憔悴しきっていたが、役所の配慮で出版社の事務職にありつく。片手間に生命保険の勧誘を始める。見違えるように活発になる。 |
よし子(西秀太郎の愛人) |
西秀太郎の愛人。作並温泉の梅屋旅館に宿泊。三十歳くらいか、三味線も弾けるその筋の女。 |
藤村事務官 |
山田事務官の同僚。岡村局長のお供から変える山田を、羽田まで出迎える。羽田からタクシーで山田と同乗。
住まいは幡ヶ谷。方南町の山田事務官と同じ方向 |
新聞記者 |
捜眼鏡を掛けた丸顔の男。R新聞社の記者。倉橋課長補佐の死の原因に近づきすぎたのか、校正部へ配置転換させられる。 |
次官 |
岡村局長の上司。上司ではあるが、実力大臣の覚えめでたい岡村局長に頭が上がらない。岡村局長から見て無能な役人だった。 |