登場人物
|
山辺 澄子 |
二十五歳、会社勤め。平垣新一と粟島の仲人で、見合い結婚。新一が精神障害とは知らずに、豪農の旧家に嫁ぐ。 |
粟島 重介 |
「粟島政治経済研究所」の所長。元代議士?。平垣家の嫁に澄子を世話をする。後に澄子を手籠めにするが、殺される。 |
平垣 新一 |
平垣家の長男。精神病を病む。病気を隠して、澄子と結婚するが、澄子の前で発作を起こし露見する。三十四歳。色白で母親似。 |
平垣 富太郎 |
群馬県碓氷郡の豪農。新田義貞一族の素封家。妻と共に嫁の澄子を歓迎する。豪農の当主ではあるが、寡黙で、穏やかな人物。 |
平垣富太郎の妻 |
新一の発作を澄子に見られて、絶望に放心したような悲しげな表情になった。離婚する決心をした澄子に、詫びながら反意を願う。 |
山辺澄子の父 |
澄子の父で、粟島に傾倒する。粟島の世話で澄子を平垣家に嫁に出す。澄子の不幸な結婚に加担する事になり、粟島を恨む。 |
「柳家」の妹 |
姉が赤坂で「柳家」という旅館を経営する。粟島の女になる。粟島との痴態を澄子に見られるが、獣の行為に入り込む。 |