紹介No 001
【神と野獣の日】1963年 「女性自身」
清張の作品では珍しい(唯一?)SFである。いま、はやりのSFパニックものである。
1960年代に書かれた作品であるが、けして、陳腐化していない。
いま、映画化されても、おもしろそうな作品である。
或る国から数発の核ミサイルが誤って発射された。
状況が深刻になるに連れて右往左往する権力者達。
庶民の動き、主人公の恋人である二人のとる行動、現代でも十分つうよする、
エンターメントな内容である。
掲載が「女性自身」のせいか、恋人の二人が再会して、二人で結婚式をする場面には
清張のサービス精神が発揮されている。私には少々鼻につく。
恐怖から解放されたつかの間の喜びのあとに来る、誰も気がつかない、悲劇的最後。
最後の数行は、やっぱり清張だ!
2001年01月16日 記
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登場人物
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戸上 佐知子 |
G工業 の事務員。社員は50名ばかり。木村規久夫の恋人。 |
木村 規久夫 |
戸上佐知子の恋人 |
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