松本清張_著者のことば 「火の路」(帯)

題名 著者のことば 「火の路」(帯)
読み チョシャノコトバ 「ヒノミチ」(オビ)
原題/改題/副題/備考  
本の題名 火の路(帯)【蔵書No0157】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1975/11/10●初版
価格 1300
発表雑誌/発表場所  
作品発表 年月日  
コードNo 19751110-00000000
書き出し 飛鳥を舞台に構想を練ったところ、一つの困難を感じてきた。これは現代小説だから、現代の飛鳥、つまり明日香村の周辺を書くことになる。が、明日香村には史跡保存の文化財指定をめぐっていろいろな問題があり、いまもそれは完全な解決にいたっていない。小説だから、人間を登場させなければならず、人間関係にはドラマも必要になってくる。これがどうしても現在の問題にひっかかってくる。そこで、飛鳥をかくのに別な視点はないかと考えているときに、思い浮かんだのが酒船石や猿石などの「謎の石造物」であった。須弥山石や道祖神像や増田岩船もその謎のなかに入る。これらは学界でも定説がない。この謎の解明にあたるような小説ならば書ける気がした。(著者のことばより)
作品分類 帯(著者のことば)
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